看護大学編入とは、どのようなもの・・編入する理由

看護大学編入とは、どのようなもの・・編入する理由

看護大学編入の理由について。

看護大学編入とは、どのようなもの・・編入する理由

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看護大学編入とは、看護系の専門学校、短期大学を卒業後、看護学部または看護学科の大学3年次(多数)あるいは2年次(少数)に編入することをいいます。


一度、病院等で看護師としての臨床経験を積んでから入学される方も多くいますし、看護専門学校、短期大学を卒業して臨床経験を積まずにそのまま編入してくる方もいます。


看護大学に編入するからには、自分の中での学びたい気持ち・課題をもって入学される方が多いです。


また、少数ではありますが、看護専門学校・短期大学を卒業後、1年制の保健師学校あるいは助産師学校を経てから看護大学に編入してくる方もいます。


看護大学編入試験は、8月か9月に行われることが多いです。


ただ筑波大学に関しては、出願が5月から6月、試験が7月と早いので注意が必要です。


筑波大学受験を考えている方は、早めに募集要項を入手し、出願日程、試験日等を確認してください。


看護大学編入試験の傾向として、試験実施が縮小傾向にあります。


これは、近年の看護大学、看護学部の増加と関係があります。


以前は、看護師の養成は主に、看護専門学校、看護短期大学でした。


これらの学校を卒業された方々が、何らかの理由により大学で勉強したいと思い、それを実現するための経路として看護大学編入試験がありました。


しかし、最近は、大学に看護学科が作られることが増えています。


そうなると、大学卒業者は増える一方、看護専門学校・看護短期大学を卒業して看護師になる人数は段々と減少していくことが考えられます。


その意味において、今後、看護大学編入試験への需要も限度が生じてくると考えられています。


この先何十年かは、看護専門学校・看護短期大学で学んで看護師として働いている人への大学での学びの道ということで、看護大学編入試験制度は有意義ですが、看護師養成が大学へシフトするにつれて、編入試験制度が中止になっていくことが予想されます。


実際、以前、看護編入試験を実施していた東京大学、東京医科歯科大学が、看護編入試験の中止を実施しています。


看護大学編入試験は、専門学校、短期大学卒業者の大学で学ぶ機会の提供という意味において、有意義だし必要とされていますが、これが何十年先も存在するかというと難しいかもしれません。


自分が疑問に思っていること、学びたいことがあるなら、積極的に編入試験を受けていくという姿勢が求められています。


看護大学編入生の様々な編入理由


看護大学に編入しようと思った理由にはどのようなものがあるのでしょうか。


ここでは、看護大学に編入しようと思った理由・動機を述べたいと思います。


もちろん、看護大学に編入する理由の第一は、学びたいことがあるということです。


多くの方が、こうした勉強、学びをしたいということがあって、編入してきます。


これが基本ではありますが、同時に、副次的な理由もあります。


そうした副次的な理由に目を向けると、看護師が置かれる様々な状況も見えてきます。


理由を見ていきましょう。


看護大学編入理由@−学士の取得


今は、経済学部や工学部なども含めて、多くの高校生が大学に行きます。


私の時も、周りの友達の多くが大学に行きました。


しかし、私は看護師になりたかったので、看護系の学校に行こうと決めていて、当時主流だった看護師養成課程の看護専門学校、短期大学の中から地元の公立短期大学に進学して看護師を目指しました。


その後、臨床経験を積まず、大学の看護学科に編入しました。


編入生は少なからず、目的をもって大学に入学してきます。


編入後の2年間(3年間の場合もあり)で、その目的を達成しようと勉強や研究に取り組みます。


「その結果が、学士の取得という1つの形になってうれしい」と、私の編入生仲間が卒業式の日に言ったのを覚えています。


自分の努力が学士の取得という目に見える形になります。


また、学士を取ると、就職後の基本給が少し上がります。


看護大学編入理由A−保健師への道


これは、特に看護師として臨床経験を積んできた編入生に特徴的ですが、これからは保健師として働いていきたいと考えている方がいます。


看護師として働いていた職場の雰囲気が辛く、そのような環境から出たいと考えて編入してきて、卒業後は保健師としての就職を考えている方もいます。


また、看護師を続けていくと夜勤のシフトがずっとあり、子供がいる自分にはこれから先もずっと働いていくのは難しいと考えて、保健師を目指す方もいます。


目指す理由は様々ですが、看護大学編入を経て新たな道を歩んでいます。


看護大学編入理由B−教員への道


これも、臨床経験がある方に多いです。


今まで重ねてきた臨床経験をもとに、看護大学編入を経て看護教員になろうという方がいます。


看護教員になるには、専門学校卒を卒業し、看護教員養成課程を修了すれば専門学校などの教員になることができます。


看護大学に編入してくる方は、大学で教員として働きたいという人が多いです。


その場合、大学卒という資格、さらに大学院卒という資格が必要で、そのための1つの過程として看護大学編入をとらえています。


看護大学編入理由C−ゆったりした時間


仕事を始めるとわかりますが、看護師というのは体力が要ります。


夜勤をした次の日が休みになっていたとしても、それは余暇に使うというよりも体力の回復に使うといった感じになります。


そうして中には、疲弊してしまう看護師も多いです。


看護大学編入は、学びたいことがあって編入するのが第一義ですが、まとまった時間がほしい、自分の看護や生活を見つめなおすための時間がほしいといった理由をあげる人も、実は多くいます。


もちろん、そのような理由は面接では言いませんが、そうした理由をもって看護大学に編入して来る人も、結構いるのです。


看護大学編入の場合、看護専門学校、看護短期大学時代に取得した単位が認められ、編入後の学生生活に時間的余裕があります。


また、実習がほとんどの場合、免除になります。


看護大学に編入すると時間的余裕があり、大学に行くのが週に3日とか4日程です。


大学に行ったとしても1日につき2コマ、多くて3コマです。


もちろん、自分が学びたい授業を、必修授業以外で取ることもできます。


上にあげたのは、卒業するために必要最低限の授業を取った場合です。


この他に、自分の興味に合わせて、授業を取ることができます。


あとは、学外で自分の興味があることに時間を費やすこともできます。


臨床経験を経て看護大学に編入した友人は、編入後、ボランティアに励んだり、今までは急性期の病棟で働いてきましたが、高齢者看護に興味を持ち、高齢者施設でバイトをしたりしていました。


自分の人生について考える時間が看護大学に編入後に十分あり、それが人生の中で大きかったと話しています。


彼女は卒業後、高齢者専門の病院で働き、今は高齢者看護分野の教員になっています。


時間的に余裕があるというのは恵まれていると、働いているとつくづく思います。


看護大学編入を躊躇する理由


次に、看護大学に編入することを躊躇してしまう理由を上げていきます。


看護大学に編入しようか考えている方が皆抱く不安です。


看護大学編入を躊躇する理由-収入の減少


看護大学編入試験に合格したら、職場をやめなければいけません。


それに伴う収入の減少という現実に編入生は直面します。


ただ、編入生の利点として既に看護師免許を持っています。


そのため、看護師派遣の仕事をすれば時給1900円ぐらいはもらえます。


一日働くと、16,000円くらいとなります。


看護大学編入生の場合、1週間に2回ほど仕事ができます。


もちろん、勉強にもっと専念したいという場合は、仕事の回数は減っていきます。


ただ、1ヶ月あたり、12万円ほどは看護師派遣の仕事で稼げますので、生活は何とかなります。


また、夏休みなどは2ヶ月ありますので、この間は、目いっぱい仕事をすることができます。


私は、看護師派遣の仕事で、夏休み1ヶ月で35万以ほど稼ぎ、これで学費を払っていました。


稼いだお金で勉強の本代にしたり、研修に参加したり、旅行に行ったりしました。


看護大学編入生には、看護師派遣の仕事は、勉強と両立もでき、こちらのスケジュールに合わせて仕事を組めますので、おすすめです。


看護大学編入生が行っている看護師派遣のアルバイトについては、こちらをご覧ください。


そのため、それほど大打撃となることはないです。


人によって、看護大学編入する理由は様々ですが、自分の人生を俯瞰して看護大学編入が必要と考えるなら、ぜひ思い切って受験してみてください!


私は、看護短期大学2年時の9月に、受験しようと決めました。


授業を通して地域看護に興味を持ち、もう少し勉強してみたいと思いました。


その時点で、自分なりに編入試験について調べてみましたが、定員が10名や多くても20名であり、自分には難しいかなと思ったりもしていました。


短期大学では、地域看護に割かれる時間が少なく、やはり大学で地域看護をさらに勉強していきたいと思い、最終的に受験を決意しました。


その後、親にその旨を話し、特に反対はされませんでしたが、お金が十分にある訳ではなく、自宅から通える国公立大学という条件になりました。


まあ、受けられるだけましかなと思いつつ、受験できそうな大学を調べていきました。


初めは、家から通える国立大学を受けられるだけ受けて、受かったところに行こうと漠然と考えていましたが、情報を集めていく中で、もし可能なら自分の興味がある分野(地域看護学)で有名な先生がいる大学で勉強したいなという思いが芽生えてきました。


病院実習が始まる3年生の5月からは、忙しくなるだろうと考え、それまでにクエスチョン・バンク 看護師国家試験問題集を終わらせようとしました。


具体的には、学校の授業で新しいことを習う度に看護師国家試験問題集でそこの分野の問題を解いていきました。


それと同時に2月からは看護大学編入試験の予備校で授業を取りました。


看護大学編入試験の予備校の利用法については、こちらをご覧ください。


仕事をしながら編入試験の勉強をする人も多いと思います。


勉強期間中は大変だと思いますが、やるべきことはそんなに多くはないです。


やればやっただけ結果が返ってきます。


自分の人生への投資と考えて、頑張ってください。


看護大学編入についてご質問がありましたら、こちらより、ご質問ください。


看護大学編入試験の具体的な勉強法については、こちらをご覧ください。


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看護大学編入試験に合格した際には、こちらをご覧いただき、編入生としての学生生活に向けて準備を始めていきましょう。