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看護大学院生のアルバイト事情

看護大学院生は、授業、研究の合間にアルバイトをしています。

 

看護大学院修士課程に在学中の方は、だいたい週に1-2日、博士課程に在学中の方は、週に1日ほどアルバイトをしています。

 

大学院に入学してくる人には、臨床経験がある人が多いですが、看護大学院入学時に、仕事を辞めて入学してくる人がほとんどです。

 

看護大学院に入学する目的に、専門看護師になる、自分が興味のある勉強を深めたい、研究をしていきたいというのがあります。

 

専門看護師になる場合も、常勤の仕事をしながら教育を受けると相当大変です。

 

休日は大学院での授業と、教員からの研究指導になります。

 

また実習の際には、連続して休みを取らなければならなく、職場との交渉が必要でしょう。

 

私も、仕事をしながら看護大学院で学んでいる人を何人か知っていますが、できれば退職して勉強に専念した方が実りも大きいと思います。

 

仕事をしつつ看護大学院に入学すると、たとえば臨床では経験できない勉強会も看護大学院にはありますが、それが仕事で参加できないということがあります。

 

もちろん、単位とは関係ないので出なくても大丈夫ですが、その後の繋がりや専門看護師としての仲間ができるなどの理由で、参加した方が実りが大きいということがあります。

 

自分の興味があることを勉強する、研究するために看護大学院に行く場合も、看護大学院には様々な機会があり、その分野で著名な先生が来てくれて講演する時に、先生と知り合いになれたりということがあり、それが後々自分が仕事をする際に大きな財産になったりということがありますが、それが仕事があり行けないとなるともったいないということがあります。

 

臨床でしか経験できないこともありますが、同じように、看護大学院にいるときでしか経験できないこともあります。

 

お金の面等で、仕事と両立しながら看護大学院に行くことも大学によっては可能ですが、できれば看護大学院に行く間は、退職または休職して大学院生活、勉強、研究に専念した方が、色々な経験ができていいと思います。

 

看護大学院には、勉強の機会が多くありつながりもできますが、仕事の面でも様々な経験ができます。

 

今回は、看護大学院生の仕事状況、アルバイト状況について述べます。

 

看護大学院生の仕事状況、アルバイト状況

 

看護大学院生は、仕事を辞めてもしくは休職して入学してくる人が多いですが、看護大学院に在学している最中に様々な仕事の経験ができます。

 

大きく分けて以下の仕事を経験出来ます。

 

1. ティーチングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)

 

2. 看護学校講師、実習指導

 

3. 看護大学非常勤講師

 

4. 看護師派遣業務

 

1つずつ説明していきます。

 

1. ティーチングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)

 

看護大学院生が行うアルバイトの中で、学内でのアルバイトとなると、ティーチングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)があります。

 

TA(ティーチングアシスタント)は、先生が行う授業の準備をします。

 

具体的には、パソコンを用意してプロジェクターとつないだり、配布資料を持って行って配ったりします。

 

先生がスムーズに授業を進行できるようにするのが仕事です。

 

これは月に2-3万ほどです。

 

RA(リサーチアシスタント)は、先生の研究のお手伝いです。

 

具体的には、論文の引用文献を、投稿する雑誌が求める形式に書き換えたり、収集したデータを整理したりします。

 

データの整理は、研究をしていく上で必要なスキルを学べますので、大変勉強になります。

 

お金をもらいながらスキルも身に付くので、研究職を目指す人にはおすすめのアルバイトです。

 

リサーチアシスタントは、月に5万ほどもらえます(大学による)。

 

ただ1つ注意が必要なのが、リサーチアシスタントは勉強になりますが、先生によっては大変な量の仕事を渡してくることがあり、やる前段階で、先輩からRAの仕事の評判等を収集しておくことが賢明です。

 

2. 看護学校講師、実習指導

 

看護大学院で依頼されるアルバイトの1つとして、看護学校での講師の仕事があります。

 

看護大学院の教員や、卒業生からの紹介、依頼で、看護学校で講師の仕事をしてほしいというものがあります。

 

自分の専門分野の講義を担当してほしい(たとえば、自分が老年の領域の看護大学院に行っている場合は、看護学校で老年領域の授業を担当してほしい)という依頼が回ってきます。

 

1回あたり90分が多く、1回講義をすると1万5000円ほどもらえます(看護学校によっては、低くなったりします)。

 

講義の準備(パワポを作ったり)に時間がかかりますが、もし自分が将来、看護大学の教員になりたいと考えている場合、ここで作ったパワポ資料は自分が教員になった時にも役に立ちますし、何よりも看護学校で講義をしたという実績が、看護教員になる時に履歴書に書けます。

 

この人は、授業をしっかり担当できるという実績になりますので、もし看護大学の教員になりたいと考えている人はぜひ、看護学校で講師の仕事をしてみてください。

 

看護学校講師の仕事は、常勤ではありませんので、自分の時間と調整して働けますし、時給は高いです。

 

実績にもなりますので、やってみてください。

 

私も看護学校講師の仕事をしましたが、生徒との関わりも勉強になりますし、楽しかったです。

 

どのように説明すれば生徒に伝わりやすいか、どのように授業を展開していけば飽きなく聞いてくれるかなど勉強になりました。

 

看護学校の生徒との関わりも楽しく、本当に素敵な経験になりました。

 

看護学校授業用に作ったパワポ資料は、看護大学院卒業後、臨床に戻る人にとっても財産になります。

 

新しく入ってきた新人看護師の研修用資料にもできますし、臨床にいながら、また看護学校の講師を依頼される場合もあります(たとえば、働いている病院が付属の看護学校を持っている場合など)。

 

大変貴重な経験になりますので、看護大学院に行った際には、ぜひ看護学校講師の仕事をしてみてください。

 

看護実習指導の仕事について

 

看護実習の仕事は、看護学校や看護大学の学生の実習に付き添い指導する仕事です。

 

自分の専門領域の実習指導になりますので、指導できないということはありません。

 

実習を通じて看護学生が成長していく過程も見れるので、やりがいがある仕事です。

 

これも履歴書に実績を書ける仕事ですが、注意が必要なのが時間を相当取られるということです。

 

実習は、1週間のうち4日病棟に行くところがほとんどですが、実習担当の仕事をすると、当然ですが1週間のうち4日は働くことになります。

 

契約によって、一日ずっと病棟にいなくても良いということもありますが、基本は、ずっと病棟にいて学生の相談に乗ったり、ケアに一緒に入ったりしていきます。

 

週に連続で4日ということは、看護大学院での勉強に支障をきたすこともあり、看護実習の仕事は勉強にはなりますが、あまりおすすめしません。

 

日中はずっと実習指導になるわけで、看護大学院での授業や研究に影響が出てしまう場合もあります。

 

自分の無理のない範囲で出来る仕事が良いでしょう。

 

3. 看護大学非常勤講師

 

看護大学非常勤講師の仕事は、博士課程にいる大学院生に回ってくる仕事です。

 

看護大学にて、非常勤で授業を担当します。

 

10コマ以上、授業を担当する場合もありますし、2、3コマだけを担当する場合もあります。

 

自分の専門分野を教えるので、授業資料を作ることは頭の整理にもなりますし、教えることで知識も深まるので、利点が大きい仕事です。

 

看護大学での非常勤講師の経験があることは、履歴書にも書けることですし、看護大学での教員になりたい人にとっては、ぜひやっておきたい仕事です。

 

大学で教えることは初めは緊張しますが、段々と慣れてきて、どのように教えるのがいいのかなど把握できるようになっていきます。

 

1コマ担当すると2万ほどですが、大学によって大きく違います。

 

受講人数が多い授業は、料金が高いです。

 

ただ、値段以上に履歴書に看護大学で非常勤講師をやったということを書けることは、これから先ずっと活きてきますので、ぜひやってみてください。

 

4. 看護師派遣業務

 

看護師派遣業務は、多くの看護大学院生が行っています。

 

定期的に看護師派遣で働いている人や、自分が空いた日にだけスポット的に働いている人もいます。

 

看護大学院生の場合、修士論文や博士論文執筆時は、アルバイトがなかなかできませんので、時期に合わせて柔軟にシフトを組めるアルバイトをする人が多いです。

 

その点、看護師派遣業務は、自分が空いた日にだけスポット的に働くこともできるので、多くの看護大学院生が看護師派遣会社に登録し、自分の予定を見て仕事をしています。

 

看護師派遣の仕事は具体的に、病院に派遣されて病棟看護師として働く人や、夜勤専従として働く人、クリニックで働く人、老人ホームなどの施設で働く人など、様々です。

 

自分の専門分野と関係している施設で働く人が多いです。

 

自分が老年分野を専門としている場合は、病院で高齢者が多くいる科などで働いたりということをしています。

 

自分の経験を増やせるようなところで働いている人が多いです。

 

夜勤専従ですと、週末に働いて、1回3万-4万稼いでいます。

 

月に12万-16万になり、後は、TAのアルバイトをしたり、奨学金ももらっていると、合計で20万以上になります。

 

生活は豊かではありませんが、勉強を両立しつつ暮らしていけます。

 

奨学金に関しては、日本学生支援機構から借りている人が多いです。

 

日本学生支援機構については、こちらをご参考ください。

 

今までクリニックで働いたことがなく、地域医療に興味がある人はクリニックで働く人もいます。

 

派遣でクリニックで働き、金曜日と週末だけ働くという人もいます。

 

派遣看護師として働くと、自分の希望に沿った施設を選べますので、たとえば、週に1日しか働けないけれど、働けるところはないかということで調べてもらい、看護師派遣会社から施設を紹介してもらったりできます。

 

また、空いた日にだけ働きたいという人は、複数の看護師派遣会社に登録して、自分の希望に合った施設を紹介してもらいます。

 

1つだけですと、この日に働きたいと言っても、その看護師派遣会社が把握している求人情報に適当なものがなく、都合がいい日に働けないということがありますので、複数看護師派遣会社に登録しておくと、ピンポイントで自分の都合のいい日に仕事を紹介してもらって、働くということができます。

 

こうした単発の仕事ですが、具体的には、デイケアであったり、検診業務であったりします。

 

検診業務は、採血をしたり、問診担当をやったりします。

 

会社の健康診断での仕事です。

 

採血業務は、仕事から離れてしまうと腕が鈍ると言って、時折やっている人もいますし(笑)、採血自体が好きで時折やっている人もいます(私も含む)。

 

自分の興味の分野、施設で看護師派遣で働くと、勉強にもなりますし、お金も稼げます。

 

複数の看護師派遣会社に登録して、自分のスケジュールに沿って働いていけるように調整していくと良いです。

 

大学院生の場合、看護師派遣の時給は、2000円以上もらえることがほとんどです。

 

看護大学院生の場合、ほとんどの方が臨床経験が3年以上あり、時給も高めになります。

 

派遣会社から交通費も出るため、大学院までの通学途中に仕事先がある場合は、定期代の足しになります。

 

夜勤の仕事を紹介してもらうと、1回あたり3万-4万稼げるため効率が良いですし、自分の研究分野、興味がある分野での夜勤ですと勉強にもなります。

 

夜勤に入る前に、看護師派遣会社で研修も受けることができますし、事前に派遣先の病院で研修を受けることもできます。

 

サポート体制がありますので、安心感があります。

 

ただ、看護師派遣会社によっては、人間関係が良くない病棟を紹介してくるところもあります。

 

そうなると、派遣先で思わぬストレスになり、仕事をするのがいやになることもあります。

 

私も以前、人間関係が良くないところを平気で紹介してくる看護師派遣会社で、大きく悩んだことがあり、派遣会社選びは慎重に行うべきです。

 

私や私の周りの看護大学院生が登録している看護師派遣会社は、MC─ナースネットと、【看護のお仕事派遣】です。

 

どちらも、派遣先の人間関係を把握していて、説明してくれます。

 

こうした人間関係は非常に大事ですが、意外と派遣先の人間関係まで把握していないという看護師派遣会社が多いです。

 

派遣会社に登録して、自分のスケジュールと合わせて働いています。

 

働き出した後も、相談に乗ってくれますし、サポート体制がしっかりしています。

 

看護大学院には、様々な経験、仕事ができる機会があります。

 

勉強も大事にしつつ、新しい経験、仕事も得てみましょう。

 

看護大学院生の生活について質問がある場合は、こちらよりご質問ください。

 

看護大学院の生活を楽しみましょう。

 


 


 

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看護大学院の授業等については、こちらをご覧ください。

 

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